
マジで臭いの?



家畜のエサなんでしょ?
世間を賑わせる「備蓄米」の放出。SNSでは賛否両論、様々な意見が飛び交っています。
私は正直、舌にはちょっとした自信があります。子供の頃から味にはうるさくて全くかわいげのない子供だったと親から言われたし、自覚もありました。
今日はそんな私が、あえて話題の渦中にある「古古米」を購入。その真実の味を確かめるとともに、この騒動の裏側にある(かもしれない)大人の事情について、邪推を繰り広げてみたいと思います。
プロローグ:俺の舌はごまかせない!~かわいげゼロの幼少期~
本題に入る前に、私がどれだけ「味にうるさい」かを証明する、記憶に鮮明に焼き付いているエピソードを2つだけ。
【事件簿1】冷凍ミートボール混入事件(幼稚園)
お弁当に入っていたミートボールを一口食べ、瞬時に「いつもの母の味と違う」と察知。当時はまだ冷凍技術が未熟で、冷凍食品は美味しくないのが共通認識の時代。私はそのミートボールを残しました。母に理由を聞かれ、「なんだかいつもと違って美味しくなかったから」と答えたそうです。なんと可愛げのない…。
【事件簿2】シュガートースト甘すぎ問題(小学校低学年)
年に数回のリクエスト給食の日。メニューは大人気の「シュガートースト」。バターがしみた食パンに砂糖がまぶされていて、ザクザクとした食感のアレです。
教室を訪れた給食担当の方(おばちゃん)に、生徒たちが口々に「美味しいです!」と絶賛する中、私は一人だけ手を挙げ、こう言い放ちました。
「このパン、甘ったるいです。もっと砂糖を減らしてください」
教室の空気がピキーンと凍りついたあの感覚は、今でも忘れられません。とにかく、幼いながらも食へのこだわりは人一倍だったのです。
第一章:なぜ今、古古米なのか?
さて、普段はちょっとお高めのブランド米を愛食し、料理が趣味の私が、なぜ「古古米」に手を出したのか。
それは単なる好奇心だけでなく、昨今の米騒動の本質を、一人の消費者として、当事者として知りたいという強い気持ちがあったからです。私の頭の中を渦巻く、いくつかの「謎」についてお話させてください。
私の邪推ミステリー
【謎1】巨大組織「農協」の本当の役割とは? 農協は本来、米の価格と供給を安定させるための組織のはず。しかし、その巨大さゆえに、いつしか単なる調整役にとどまらず、様々な利権を生む土壌になっているのではないか?という疑念。政府が備蓄米を放出し、市場価格を下げようとするとき、それを快く思わない人々がいるのではないか。
【謎2】スーパーはなぜ積極的に売らないのか? 消費者が安くて良いものを求めているのに、多くの大手スーパーは備蓄米の取り扱いに消極的に見えます。これは、既存の流通ルート、つまり農協などとの関係性を壊したくないという「忖度」ではないでしょうか。精米工場も、本当はもっとキャパシティがあるのに、農協の顔色をうかがって「できません」と断っているケースもあるのでは?
【謎3】そして「ロピア」報道の奇妙なタイミング そんな中、行きつけのスーパー「ロピア」が、公正取引委員会の立ち入り検査を受けたというニュースが。(※取引先に新装開店や改装時の品出しなどを無償で手伝わせ、優越的地位の濫用にあたる疑い、という内容です)
「おいおい、そんなこと言ったら大手家電量販店やホームセンターなんて、みんな完全アウトじゃないか?!」
なぜ今、ロピアだけが狙い撃ちされるのか?
ここで全ての点が繋がります。ロピアは、この備蓄米を大々的に、そして積極的に販売した数少ない「出る杭」だったのではないか。その行為が、既存の秩序を重んじるどこかの誰かの反感を買ってしまい、今回の「リーク」や「立ち入り検査」に繋がったのではないか…?
…と、まぁこんな具合に、私の頭の中は壮大なミステリー小説さながらの邪推でいっぱい。この謎を解き明かすため、私はロピアへの応援の気持ちも込めて、自らその米を手に取ることにしたのです。(大げさ…)
第二章:いざ実食!古古米、そのお味やいかに?
前置きが長くなりました。いよいよ実食レビューです。
私の購入したコメは2022年産なので「古古米」。もうすぐ新米が出れば「古古古米」となる代物です。 炊き方にもこだわり、いつも通り吸水時間は2時間以上。中堅クラスのIH炊飯器が持つ「甘味引き出しモード」でじっくりと炊き上げました。
さて、その味は…。
【結論】これをマズいという人は、たぶん味覚か思想が偏っている


結論から端的に表現しましょう。
これは「どんな味音痴が食べても美味しい米」です。それ以上でも、それ以下でもありません。
厳密に言えば、ごくごく僅かに甘味が足りない感覚はあります。しかし、それは私が普段、ちょっとだけ高いブランド米を食べているから感じるレベルの差。
「臭い」なんて感想が出てくる人がいるとすれば、よほど保存状態が悪い粗悪品を掴まされたか、そうでなければ…
- そもそも味覚が鋭敏ではない「馬鹿舌」である
- 米の味はどうでもよく、単に自民党や小泉進次郎を叩きたいだけ
このどちらかではないかと、私は推測します。(※あくまでも個人の感想です)
むしろ、このクオリティの米が2,000円で大量に放出されてしまったら、ちょっと付加価値をつけたブランド米も価格競争に巻き込まれ、騒動以前より値下がりするのでは?と心配になるほどでした。
まとめ:これは日本の農業への警鐘か?
もし、この古古古米が本当に「家畜のエサ」だというのなら、こう願うばかりです。
「美味しいお米をたくさん食べて、元気に美味しく育ってね」と。
今回の備蓄米放出は、単なる食料問題にとどまらず、日本の農業が抱える構造的な問題や、流通の在り方を私たち消費者に突きつける、大きなきっかけになったのかもしれません。
皆さんも、噂や情報に惑わされず、ぜひ一度ご自身の舌で、その真実を確かめてみてはいかがでしょうか。