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風になった放課後 〜僕らの伝説グランプリ〜
誰にでも、子供の頃にだけ夢中になった「伝説の遊び」があるんじゃないだろうか。私にとってそれは、小学校5年生の時に仲間たちと繰り広げた、あまりにも熱く、そしてあまりにも短かった「足けり車レース」だ。 すべては、転がり落ちるサッカーボールから... -
元祖『光る泥団子』? 幼稚園でオーパーツを作った私の物語
2000年代、NHKの特集をきっかけに、ある不思議な遊びが全国的なブームになった。ただの土と水から、まるで黒曜石かガラス玉のように輝く球体を生み出す「光る泥団子」だ。 しかし、私はそのニュースを少し不思議な気持ちで見ていた。なぜなら、そのブーム... -
チョロQもガンプラも買えなかった私の、泥まみれの宝探し秘話
タカラの『チョロQ』や任天堂の『ゲームウォッチ』がキラ星のごとく輝き、模型店には『ガンプラ』を求める子供たちの長蛇の列ができていた、あの熱狂の時代。今から40年以上前、私が小学校2年生で、映画館では『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』がス... -
退職代行を「ありえない」と否定する人々の深層心理とは?
最近、「退職代行」という言葉をよく目にするようになりました。 そんな中で、退職代行サービスを利用する人々に対し、「人間性の欠落」といった言葉で安易に結論付けようとする風潮があります。 しかし、そのような批判をする人々は、おそらく退職代行を... -
オクトパストラベラー レビュー:HD-2Dの輝き、8つの物語、そして旅の記憶
先々月に『オクトパストラベラー』をクリアしました。久々に2DのRPGを満喫できたので、記憶が新しいうちにレビューを残しておこうと思います。 率直に言って、「オクトパストラベラー」は、JRPGというジャンルにおいて、懐かしさと新しさが共存する独特の... -
光を求めて〜 見栄と惰性を越えた先へ
今から14年前に、ごく一部のマイミク(mixi内のフレンド)だけに一時的に公開していた日記です。大学卒業から社会人8年目くらいまで、ブラック企業での苦悩や葛藤を中心に綴った、いわば私の「自伝」のようなもの。 先日、別の記事で「パッシブスタンダー... -
張り合いなき日々とパッシブスタンダード
張り合いのない日々を過ごす中で、ふと過去を思い出すことがある。ブラック企業で身につけた「パッシブスタンダード」という処世術。あのときの自分にとって必要だった武器は、今の自分にとって、もう必要ないのかもしれない。 最近、ふと「張り合いがない... -
【ブックレビュー】あっという間に人は死ぬから 「時間を食べつくすモンスター」の正体と倒し方 佐藤舞著
佐藤舞(サトマイ)はDaiGo 2.0になれるのか? 副業の関係で、この1年に自己啓発本を約100冊読んできたが、その中でベスト5に入る内容だったので、簡単に感想をまとめてみたい。 本書のテーマは「時間」とされているが、実際には自己肯定感、認知バイアス... -
作品を批判したら駄目ですか?
つい先日、なろう系小説家(以下A氏)が読者からの「批判」の投稿に対する是非について私見を述べた記事を読んだ。私はこの類の話題がSNSを賑わすたびに、なんとなく腑に落ちず、心にわだかまりが残るので、この際、自分の感情を整理してまとめておこうと... -
孤独と狂気
約14年前、JR池袋駅近くの社宅に住んでいましたが、会社の社宅制度が廃止されることになり、引越しを余儀なくされました。その頃に書いた実話です。 今夜もサイレンの音がけたたましく鳴り響いている。 ここから五十メートル先の交差点を左に曲がってすぐ...